オムニバス授業の担当が続き講義動画や配付資料といった遠隔授業の仕込みに追われる度合いが増していますが、どうにかこうにか今週も生き延びることができました。
オンデマンド型(動画視聴)の授業では「聞き逃したり分かり憎かった部分を見直したりできるので、YouTubeを使う形式は良い」というコメントをもらったりもしたけれど、1ヶ月も続けてみて学生は実のところどう思っているのだろう…という気もします。そんなわけで、演習の終わりに遠隔授業を続けてみての思いを受講生にたずねてみました。出てきた感想は…
<メリット>
- 通学しないで済むので、時間の余裕ができた
- 朝が弱いので今までは午前中の授業がつらかったのだが、無遅刻無欠席で出られるようになった
<デメリット>
- オンデマンドにしろリアルタムにしろパソコン画面を見続けることになるので、けっこう疲れる
- 資料を自分でダウンロード・印刷をしないといけないのが手間
- 初めて学ぶ領域の授業(講義)が資料配付型になってしまうと、ちんぷんかんぷんで途方にくれる
- 課題に追われる感じになっている
- 友だちができないまま一人で授業を受けることになっている(編入生)
「課題に追われる」というのは予想されたことではあるけれど、教員としては従来のレスポンスカード(コメント)程度のことを求めているつもりでも、学生はレポートを課されているという印象を受けているんだろうな…(LMS上では「レポート」と表示される影響もあるのだろうな)と、実際に学生に話しを聞いてみて感じました。
ちょっと意外だったのは、資料を自分で印刷することに対する負担感。これには、単純に面倒くさいという人ももちろんいるのだけれど、プリンターを持っていないので大変という人もいます。最近はプリンターが家にないという学生が少なくないという話しは授業を始める前に耳にしていたけれど、実際にそういう学生の話を生で聞くというのははじめてだったので、やっぱりそれは驚きでした。さらに、学生にとってプリンターというのは大きい買い物になるようで、そこも驚きでした。とはいえ冷静になってみれば、、(推敲などでは特に)紙媒体で書類を見たいと思っている私のような人間にとっては必需品だけれど、今はレポートもファイルでやり取りをする時代なわけだから、プリンターというのは無しで済まそうと思えばそうできるものなんだよな…。「安いものなら数千円だし、買ってしまえば?」と言いかけてから、思い直したのでした。経済的なことで分かってもらえないというのはきついことなので、教員として出費に関わることについては自分の価値観を押し出さないようにしたいと思うのであります。
いろいろありますが、まだまだ続く遠隔授業の日々をなんとかしのいでいきたいものです。
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