アメ文ウェブ全国大会

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3日から日本アメリカ文学会の全国大会がウェブ上で開催されています。限定ページに公開されている発表原稿を各々読み、質問やコメントがあれば原稿に記載されている連絡先に送るというスタイルでした。公開期間のことを失念して入場しそこなったのでよくは分かっていませんが、英文学会のウェッブ・カンフェランスと似たような形式のようです(コメントや質問の仕方が違うのかな?知らんけど)。

複数の部屋で同時実施の研究発表をリアルタイムで行うのはマンパワーの点で無理があるので、研究発表はこのような原稿公開というのが現実的なやり方だと思います。とはいえ、平会員として勝手を言ってしまうと、シンポジウムは1つだけでもウェビナーのような形ででも行われたらよかったのになぁ…とは思います。でも、大会準備に関わっている先生方や役員の先生方に過重な負担がかかることは避けるべきであって、遠隔授業の対応などで滅茶苦茶な状況の中では確実にできることをするのが一番大事なのではありますが。

個人的には原稿公開形式の大会にメリットも感じていて、それはコメントや質問がしやすいということです。オーディエンスとして参加している時だと「こんな質問をしたら馬鹿っぽすぎるよな…」などといった気持ちが勝ってしまって何も言わずに終わってしまうのだけれど、このスタイルでは発表者だけとのやり取りになるため、質問やコメントをすることへのハードルが下がると感じました(メールを貰わなければどれくらいの人が原稿を読んでいるのかが分からず学会デビューの院生の方だとかなり心細いだろうと思い、「読みましたよ!」という反応も兼ねてメールをしてみた次第です)。

今後もウェビナーなどのリアルタイム配信や原稿公開形式の学会は増えていくことでしょう。地方在住者にとってはお金をかけずに学会に参加ができるので、ウェブ大会は便利だとは言えます。ただ、他所の地域を訪れること、お世話になった先生方・友人知人に挨拶をして世間話をすること(懇親会は苦手だが社交ができないわけではない)、そして、書店の展示をめぐることも学会の楽しみであるわけなので、ウェブ一本になってしまうのは寂しいところ。来年、再来年はどんなことになってしまうのかなぁ…。

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